子供の「苦手」を「得意」に― 元バスケ日本代表選手が故郷で過ごした“夢”の4か月
バスケットボールの元日本代表・渡邉拓馬氏が3日に福島市内の松川小で行われた「東北『夢』応援プログラム」に出演。地元・福島出身で、Bリーグ・アルバルク東京など、日本のバスケ界の第一線で活躍した名シューターは、故郷・福島の「松川スポーツ少年団ミニバスケットボール部」の男女児童に直接指導。4か月間、動画による遠隔指導を利用し、取り組んできた成果発表を行い、成長ぶりを披露した。
渡邉拓馬氏が「東北『夢』応援プログラム」成果発表で故郷・福島に登場
バスケットボールの元日本代表・渡邉拓馬氏が3日に福島市内の松川小で行われた「東北『夢』応援プログラム」に出演。地元・福島出身で、Bリーグ・アルバルク東京など、日本のバスケ界の第一線で活躍した名シューターは、故郷・福島の「松川スポーツ少年団ミニバスケットボール部」の男女児童に直接指導。4か月間、動画による遠隔指導を利用し、取り組んできた成果発表を行い、成長ぶりを披露した。
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たった4か月でも、成長していた。昨年11月の初対面以来となる再会を果たした渡邉氏と子供たち。「成果発表を楽しみにしてきました。皆さんの今後に役立つように教えられたらと思うので、今日も頑張りましょう」との渡邉氏の挨拶で始まった2度目の指導。自身が実際に練習で取り入れていたウォーミングアップ法などを実際に伝授し、子供たちは目を輝かせて取り組んだ。
特徴的だったのは、久しぶりに時間を共有するのに緊張感は少なく、リラックスしたムードで密度の高い時間を過ごしていたことだ。その裏には、会えない間でも、しっかりと“つながり”が保たれていたからだ。
バスケ界のスター選手が、みちのくにやってきて直接指導する。贅沢なイベントを実現させる「東北『夢』応援プログラム」。「東日本大震災復興支援財団」が協力し、アスリートなどのスポーツ指導機会を提供。子供たちの様々な夢と目標の達成をサポートする。水泳、陸上、ラグビーなど多岐に渡る競技から、バスケ編で指導役の「夢応援マイスター」を務めたのが渡邉氏だった。
4か月の間、渡邉氏と子供たちをつないだのは、動画による遠隔指導だ。主にスマートフォンなどを利用し、実際に練習する動画を子供たちから撮って送り、渡邉氏が映像を見て、様々な助言を音声に吹き込んで返す。気軽になんでも質問ができる、東京と福島の距離を超えたシステムを生かして懸命に練習に取り組み、着実に技術も向上。この日は成果発表の場だった。