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国籍を「KOREA」に変更し挑んだ19人 韓国人記者に聞いた“帰化選手事情”

スポーツに国籍がどこかというレベルで語ることは不必要に

 今回の平昌大会で韓国五輪代表チームが帰化選手を多く起用したとして注目が集まったが、この現象はもはやスポーツ界では特殊なことではなく、当たり前のような動きになっているのではないだろうか。例えば、アイスホッケーでは国籍を移して大会に出場することはすでに一般化しており、日本代表の中にも日系人や帰化選手が加入している。

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 また、冬季スポーツに限らず、すでにサッカーや野球、バスケットボール、バレーボール、卓球などのスポーツではもう国籍がどこかというレベルで語ることが不必要になっていると言っていい。個人レベルで言えば、自分がしたいスポーツができる場所を探し出し、自分が出たい大会(特に五輪)に出られる方法が国籍を変えることであれば、それを厭わないスポーツ選手が出現している現状がある。それだけ、スポーツの世界では国籍は関係なく、グローバルなのだ。ましてや、五輪の創設者であるピエール・クーベルタン男爵は「参加することに意義がある」との考えを持ち、五輪憲章には「個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」と記載されていることをみても、スポーツの世界で1人の選手が活躍の場を求めて帰化することについて非難するべきことではなく、至極当然のこととして受け止めていいのではないだろうか。

 平昌五輪を応援する韓国国民の多くは、本当に純粋にスポーツを楽しみ、実力を出そうと懸命に取り組んでいる選手たちを自国選手だろうが、帰化選手だろうが、海外選手だろうが、分け隔てなく応援していた。それが何よりも印象に残った韓国での30年ぶりの五輪だった。

(辛 仁夏 / Synn Yinha)

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