元サッカー日本代表GKも協力 被災地の子供たちを支援する画期的取り組み
2006年のドイツワールドカップにも選出された名手は現在、「東北『夢』応援プログラム」の「夢応援マイスター」として福島県いわき市の小学生ゴールキーパーに指導を重ねている。
元日本代表GKの土肥氏も参加する「東北『夢』応援プログラム」
2011年3月11日の東日本大震災から5年以上経過した。東北への支援活動が徐々に減少傾向となる中、今年3月に公益財団法人東日本大震災復興支援財団が未来の東北を担う人材育成を目的として「東北『夢』応援プログラム」を立ち上げた。
同プログラムは夢や目標に向かう東北の子供たちを応援し、計画的な練習や成長をサポートすることをコンセプトに掲げている。この取り組みに多くのアスリートが賛同。元トップ選手や東北出身の選手、これまで独自に支援を続けてきた選手など様々で、その中にはサッカーの元日本代表GKもいる。現在、J2の東京ヴェルディ1969のGKコーチを務める土肥洋一氏だ。
2006年のドイツワールドカップにも選出された名手は現在、同プログラムの「夢応援マイスター」として福島県いわき市の小学生ゴールキーパーに指導を重ねている。J1復帰を目指すトップチームの指導、強化に携わりながら、東北の子供たちを指導できるのはこのプログラムが「スマートコーチ」と呼ばれる遠隔指導ツールを使用しているからだ。
「このプログラムはすごく斬新ですね。個人差がありますが、変化が出てきている子もいます。自ら進んで挑戦する子は、練習している分、『夢宣言イベント』で初めて会った時よりも、キャッチングが上達してきています。キャッチングは基礎だから、その後の積み重ねも上手くいっています」
土肥氏はそう語る。