益田直也、失意の福岡空港から始まった快進撃 ロッテの鉄腕守護神を救った同僚との絆
現在パ・リーグ首位を走るロッテの益田直也投手が「THE ANSWER」のインタビューに応じた。百戦錬磨の鉄腕は今季ここまで、リーグ最多の56試合に登板。守護神として33セーブを挙げるなどチームの快進撃を支えているが、開幕直後は初登板から2連敗を喫する苦しいスタートだった。立ち直る一因となった仲間のサポート、さらにリリーフ一筋582登板を築き上げた右腕のメンタリティとタフネスさについて、オンライン取材で迫った。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)
ここまでパ最多33セーブ、2連敗で始まった今季にオンライン取材で迫る
現在パ・リーグ首位を走るロッテの益田直也投手が「THE ANSWER」のインタビューに応じた。百戦錬磨の鉄腕は今季ここまで、リーグ最多の56試合に登板。守護神として33セーブを挙げるなどチームの快進撃を支えているが、開幕直後は初登板から2連敗を喫する苦しいスタートだった。立ち直る一因となった仲間のサポート、さらにリリーフ一筋582登板を築き上げた右腕のメンタリティとタフネスさについて、オンライン取材で迫った。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)
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今季111試合中56試合に登板し、リーグ最多の33セーブに防御率1.69。9月に至っては13試合中9試合に投げ、1点も失っていない。8日のオリックス戦で通算150セーブも達成。9月51年ぶりの首位はこの男抜きに考えられないが、今季はどん底からのスタートだった。
「(当時は)よくない球種が自分の中で1つあって、しっくりきていなかった。マイナス思考じゃないですけど、少しそういう部分が働いていたかもしれません」
開幕カードだった3月27、28日のソフトバンク戦で2試合続けてサヨナラ打を浴び、チームも3連敗となった。どんなに経験豊富な選手でも、打たれれば気持ちは沈む。シーズン初登板から2戦続けてなら、なおさらだった。
「みんなが僕に話しかけにくい雰囲気だとは、感じていました。あの時、話しかけてくれたのはマーティンと田村でしたね」
試合後、千葉に戻るためチームは福岡空港に移動。益田は誰かと話すのを避け「めっちゃ遠いところに1人で居た」。そこに田原大樹通訳を伴い、レオネス・マーティン外野手が歩み寄って声をかけてくれた。
「お前が寂しそうだから、俺はずっとここにいる。大丈夫だ」
そこに田村龍弘捕手も加わり、話をしたことで少し前向きになれた。4月以降は徐々に本来の投球を取り戻し、気付けばチームの快進撃を支えていた。公私ともに仲が良いというマーティンについては「あいつがダメな時は、僕が近くにいるようにしていますし、外国人選手とそういう関係になることはあまりなかったんですけど、いい関係です」と語った。