「日本人になったから好きになった競技」 熱い男・闘莉王が熱弁するソフトボールの魅力
「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など、五輪を通して得られる様々な“見方”を随時発信する。アテネ五輪に出場したサッカー元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、独自の「ミカタ」で各競技をチェック。ブラジルから来日し、日本を愛したサッカー界の侍が、熱くなったシーンを語る。今回はソフトボール決勝で日本が見せたミラクルプレー。「東京五輪でここまで一番熱くなった」と語り、ソフトボールという競技の魅力を熱弁した。(構成=THE ANSWER編集部)
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#36
「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など、五輪を通して得られる様々な“見方”を随時発信する。アテネ五輪に出場したサッカー元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、独自の「ミカタ」で各競技をチェック。ブラジルから来日し、日本を愛したサッカー界の侍が、熱くなったシーンを語る。今回はソフトボール決勝で日本が見せたミラクルプレー。「東京五輪でここまで一番熱くなった」と語り、ソフトボールという競技の魅力を熱弁した。(構成=THE ANSWER編集部)
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オリンピックでは普段観戦する機会があまりないスポーツでも思わず興奮してしまう。東京五輪でここまで一番熱くなったのが、ソフトボール決勝戦で生まれた日本のダブルプレー。
あれはミラクルだった。2-0で迎えた6回1死一、二塁の大ピンチで投手の後藤希友さんが打たれた時、正直やられたと思った。1点取られたと覚悟したけど、三塁手の山本優さんが弾いた球を遊撃手の渥美万奈さんが捕って二塁に送球。あれがなければ、日本は流れを失っていたかもしれない。
あのプレーは本当に凄すぎた。テレビの前で思わず叫んでしまった。それぐらい熱くなった。普通のファインプレーじゃない。2008年の北京五輪以来の開催で、金メダルのかかった大一番で生まれたスーパープレー。鳥肌も立ったし、あの局面で生まれると、神様はいるんだと思ってしまう。
ソフトボールは個人的に好き。生まれ故郷のブラジルでは全く触れることもなかったけれど、渋谷幕張高校に留学して、体育の時間で初めてプレーした。最初はルールもわからない。
ピッチャーもやってみたくなったけど、下から投げる動作なんて生まれてから、想像したことすらなかった。コントロールできない。投手の適性はゼロだったけど、バッティングは良かった。体育の時間は楽しかった思い出がある。
そんな経緯もあったので、これまでの五輪でもソフトボールを見る機会は多かった。今大会もメキシコ戦、カナダ戦も応援していた。