五輪3連覇の金メダリストが語る競技選択の裏側「だから自分で決断を下せた」
伝説の金メダリストも、幼少の頃は様々なスポーツに取り組んでいた――。1996年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪、2004年アテネ五輪と3大会連続金メダル獲得の偉業を成し遂げた柔道家・野村忠宏さん。幼少期から様々なスポーツを取り組んできた野村さんが、最終的に柔道を選んだ理由とは何だったのだろうか。
五輪3連覇の偉業、野村忠宏さんはなぜ柔道を選んだのか
伝説の金メダリストも、幼少の頃は様々なスポーツに取り組んでいた――。1996年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪、2004年アテネ五輪と3大会連続金メダル獲得の偉業を成し遂げた柔道家・野村忠宏さん。幼少期から様々なスポーツを取り組んできた野村さんが、最終的に柔道を選んだ理由とは何だったのだろうか。
野村さんは8月31日、大塚製薬株式会社が取り組む「ポカリスエット エールと、ともに。 ブカツ応援キャラバン」の一環で、神奈川県の桐蔭学園高等学校を訪れた。全校生徒を対象とした講演会を行い、男女柔道部員31人に対しては直接指導も実施。リオデジャネイロ五輪が閉幕して間もないタイミングということもあり、講演会には五輪3連覇を果たした金メダリストの話を聞こうと約1000人もの生徒が詰めかけた。野村さんは「普段触れ合う機会のない高校生たちを指導させてもらうのは貴重な機会です」と充実した表情を浮かべた。
五輪3連覇までのプロセスなどを語る中で、子どもたちにどのような競技や習い事をさせるべきか悩む保護者への金言となるようなテーマも数多く含まれていた。例えば、野村さん自身が幼少期に取り組んでいたスポーツについての話だ。
野村さんの実家には祖父・彦忠さんが開いた柔道道場があった。「その環境、血を受け継いで3歳から柔道を始めました」。それでも子供の頃から柔道だけしか見ていたわけではないという。
「父親の考えもあったのでしょうが、小学校の頃は週3回の柔道に加えて週2回のスイミングスクール、またクラブ活動でサッカー、少年団では野球にも取り組んでいました。学習塾や公文にも通っていて、スポーツも勉強も全力でやっていましたね。今思えば、色々なことにチャレンジさせてもらっていました」