なぜ、大坂なおみは躍進を遂げたのか 「ルーティン」に見えた「劇的な変化」とは
ルーティンがもたらした集中力と勝利への執着心の高まり
20歳の新鋭に明確な成長を感じ取ったという綿貫。昨年までの大坂と比較し、ルーティンワークをはじめ、メンタル面の準備が今シーズンは格段に整っていると、プレーぶりから見て取れるというのだ。
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「どのテニス選手も色々、気持ちを切り替える為のルーティンがあります。大坂選手は全豪ではポイント毎に2回ジャンプする、太ももを叩くという動作を見せていました。これまではテニスを純粋に楽しんでいるイメージでした。昨年までは波が多かったけど、1ポイントへの執着が強くなっている。すごく高い集中力で望んでいる。グランドスラムで優勝するんだという目的も記者会見で話していました。マインドの部分に変化には驚きました」
綿貫はこのように分析した。190キロ以上を叩き出す高速サービス、威力抜群のストロークという最高のポテンシャルをさらに引き立てるのは、ルーティンがもたらした集中力、そして、勝利への執着心の高まりだという。
ハレプには完敗を喫した大坂だが、格上を連続で倒し、四大大会初の16強進出とインパクトを残した。メンタル面の成長を追い風に、さらなる高みを目指すことになりそうだ。
(THE ANSWER編集部)