なぜ、大坂なおみは躍進を遂げたのか 「ルーティン」に見えた「劇的な変化」とは
テニスの世界ランク72位・大坂なおみ(日清食品)は、全豪オープンの女子シングルス4回戦で同1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦し、3-6、2-6でストレート負け。自身初の四大大会8強には届かなかった。
全豪オープンで四大大会初16強…現役選手が分析した20歳の躍進の要因
テニスの世界ランク72位・大坂なおみ(日清食品)は、全豪オープンの女子シングルス4回戦で同1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦し、3-6、2-6でストレート負け。自身初の四大大会8強には届かなかった。
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今大会は1回戦でクリスティーナ・クコバ(スロバキア)を破ると、世界ランク19位のエレーナ・ベスニナ(ロシア)、同17位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)と格上を撃破する快進撃で、四大大会初となる4回戦進出を果たした大坂は、パワフルなテニスと試合後の謙虚で、ユーモア溢れる勝利者インタビューでオーストラリアのテニスファンの心を鷲掴みにしてきた。
メルボルンで巻き起こったNAOMI旋風はひとまず終わりを見たが、20歳の新鋭は昨年よりも格段の飛躍を遂げていたという。
「大坂選手は残念でした。セカンドセットでワンブレークダウンしてから集中力が途切れてしまいました。ですが、今大会のこれまでの試合では去年までのプレースタイルと比較して劇的な変化を感じました」
プロテニス選手の綿貫敬介はこう語った。
「これまでの大坂選手のプレースタイルはポテンシャルを前面に押し出すものでした。女子選手として、抜群のサーブのスピード、ストロークのパワーというストロングポイントです。一方で、昨年までの戦績はそこまで安定していなかった。その時の調子やメンタルの部分にパフォーマンスが影響されることがあったと思います。今回、変わったと思ったのはマインドの部分です。1ポイント1ポイントのルーティンワークがしっかりしてきている。気持ちのリセットができるようになったという印象を持ちました」