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アテネ五輪出場の陸上・伊藤友広さんが「東北『夢』応援プログラム」の成果発表に参加

伊藤さんが子供たちへ伝えたメッセージとは【写真:編集部】
伊藤さんが子供たちへ伝えたメッセージとは【写真:編集部】

伊藤さんがメッセージ「考えて行動することにチャレンジしていってくれたら」

 最後に成果発表だ。子供たちが一人ずつ「3か月前に宣言した約束」と「成長したこと」「今後の課題」「感想」「自己評価点数」を発表していく。コロナ禍の影響で約3か月間と通常より短い期間になったが、そんななかでどれだけ成長できたのか、子供たちの発表に時折うなずきながら伊藤さんは耳を傾ける。

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 関口健太くんは「走っていると姿勢が悪くなってしまうことがある」と「課題」について語ると、伊藤さんは「片足バランスがめちゃくちゃうまかった」と評価。そのうえで、「あとはもも上げからのダッシュのときに、全体が斜めになり過ぎてしまっていました。その分、足が後ろで回転してしまっていて、なかなか足が前に出てこなかったので、それが50メートル走でも出てしまっていました。そこを意識できるようになると、もっと走りは良くなると思います」とアドバイス。

 稲吉みわさんは「成長したこと」に「自分の走りを理解し、どうすればもっと良くなるかを考える力がついた」と発表。伊藤さんは「3種類行ったトレーニングのどれもレベルが高かった。自分でも言っていましたが、どういうふうにやったらいいのかを自分なりに考えて実戦している成果だと思います」と成長に目を細めた。

 子供たち一人ひとりの発表に、メモした内容を見ながら丁寧にアドバイスを送った伊藤さん。

「何事もそうですが、何も考えずに闇雲に頑張っても成果は出ないことのほうが多いです。ですが、考えながら自分なりに試したりしながらやると、より成果につながることが多いと感じますので、皆さんもやり方を知ってチャレンジしたほうが成果につながるということを分かっていただけたらうれしいなと思い、この3か月間指導してきました。これから先も、考えて行動することにチャレンジしていってくれたらうれしいです!」

 コロナ禍のなか、今回のプログラムでは実際に会って指導する機会には恵まれなかったが、それでも「スマートコーチ」を通して元オリンピアンから走りについて学び、取り組んだ経験は、子供たちにとってかけがえのない時間になったことだろう。

(THE ANSWER編集部)

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