アテネ五輪出場の陸上・伊藤友広さんが「東北『夢』応援プログラム」の成果発表に参加
元陸上の日本代表でアテネ五輪にも出場した伊藤友広さんが27日、公益財団法人東日本大震災復興支援財団が立ち上げた「東北『夢』応援プログラム」の成果発表イベントに出演した。
陸上のオリンピアンが伝えたかったこと「考えながら自分なりに実践する」
元陸上の日本代表でアテネ五輪にも出場した伊藤友広さんが27日、公益財団法人東日本大震災復興支援財団が立ち上げた「東北『夢』応援プログラム」の成果発表イベントに出演した。
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各競技のトップランナーが遠隔指導ツール「スマートコーチ」を駆使し、動画を通じて被災地の子供たちを指導するこのプログラム。2020年12月にスタートした今回のプログラムは、岩手県宮古市の子供たちを対象に行われ、約3か月間にわたり指導を行ってきた。その成果を発表するイベントが開催され、子どもたち6人が参加した。
本来は実際に宮古市を訪問し、子どもたちとふれあいながら成果を確認する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により、この日の成果発表イベントもオンラインを通じて行われることになった。「『スマートコーチ』の動画もまだちゃんと見られていない人もいるかもしれませんが、皆さんがこの3か月間でどのくらい走れるようになったのかをチェックする機会にしたいと思っています」と伊藤さんの挨拶で最後のレッスンがスタートした。
50メートル走のタイム測定の前に、3種類の運動をそれぞれ15秒間行い、体を温める。その場でジャンプしながら足を横に開いたり閉じたり、次にジャンプしながら足を前後に開閉する。そして最後は、軽くもも上げをするイメージでその場で足踏みする。できる限り姿勢を正した状態で素早く行うことがポイントだ。伊藤さんからは回数を数えるように指示。「より多くの回数をこなせるように」とアドバイスが送られた。
ウォーミングアップが終わると、測定種目でもある3種類のトレーニングだ。1種目目は片足バランス。片足で立った状態から自分の体が地面と平行になるように上体を倒していき、上体を戻す。これを片足3回ずつ行いダッシュするが、まずは良い姿勢を保ち。そのうえで足の付け根から曲げることがポイント。2種目目は片足ケンケンを10メートルぐらい行ってからダッシュする。3種目目は、その場でもも上げを10回行ってダッシュする。「腰の位置までしっかり上げてください」と伊藤さんが指摘すると、子供たちはすぐに対応してみせた。そして室内から外に移動し、一人ずつ50メートル走の計測を行った。