錦織は2週間完全隔離 厳戒豪州を日本代表選手がレポート「大会側もパニック状態」
練習もできない錦織からは「生きてます」とメッセージ
今回厳しい立場になったのは陽性反応を示した人はもちろん、同じ便で現地入りしたた選手とその関係者です。錦織選手と、ミルヌイコーチ、女子の(ビクトリア・)アザレンカ選手はその人と同便でした。
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同便だった関係者については、本人が陰性でも、2週間完全隔離になるというのが今回のルールです。現状では錦織選手やアザレンカ選手は1日5時間の練習のための外出が許可されません。
隔離期間は2週間なので、2月1日の開幕にはギリギリ間に合いますが、部屋では流石にテニスの練習はできません。壁を相手にボレーの練習をするわけにはいきませんし……。
代表メンバーはLINEで繋がっています。錦織選手からは「生きてます。大丈夫です」と連絡がありました。西岡良仁選手は僕と同じシンガポール便でした。マクラクラン勉選手はニュージーランドのオークランドから現地に入るので、隔離の必要はありません。
錦織選手や今回監督を務めるミルヌイコーチが2週間自室から出られないという状況は日本チームにとっては想定外ですし、僕も心配しています。大変なアクシデントになってしまいました。
■松井俊英(まつい・としひで)
1978年4月19日、千葉県柏市生まれ。42歳。ATPダブルスランキング世界207位。シングルスランキング802位。私立八千代松蔭中学卒業後、カナダ・トロントのノースビュー・ハイツ・セカンダリースクールで単身語学留学を経て、ブリガム・ヤング大ハワイ校卒業。2000年にプロ転向後、06年、10年にデビス杯日本代表に選出。世界46か国以上を転戦し、19年には41歳で現役選手として世界最年長のATPランカーとなった。2年連続でATPカップ日本代表にも選出されるなど実力は健在。オンラインサロンも展開中。
(THE ANSWER編集部)