堀口恭司は朝倉海を「ぶっ飛ばす」 1年4か月ぶりの復帰戦で「子供たちへ夢与えたい」
格闘技界を盛り上げるために…「しっかりと、ド派手に勝ちます」
昨年8月18日。堀口は朝倉に対して、1ラウンド、わずか68秒で敗れた。自身のキャリアで初のKO負け。黒星を喫するのも2015年、UFCのフライ級タイトルマッチでデメトリアス・ジョンソン(米国)に敗れて以来、4年ぶりだった。
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怪我もあり、以来リングから遠ざかっていた堀口。一方の朝倉は4連勝。RIZINの顔の1人として人気も知名度も一気に上がった。そんな相手をどう見ていたのか。実に堀口らしい答えが返ってきた。
「自分が負けた相手なので、しっかりと有名になってもらわないと困る。ありがたい限りです」
兄の未来とともに、YouTuberとしても活躍。登録者数80万人を超える、カリスマとして絶大な支持を集めている。そんな姿に対しても「格闘技だけじゃなくて、YouTubeで成功するのは凄いと思う」と素直に賛辞を送る。
どんな形であっても格闘技界を盛り上げたい。そんな思いを常々公言してきた堀口とって、朝倉はうってつけの相手だ。「12・31」決戦は、1度目の対戦とは違う熱量の注目を浴びている。
「格闘技人気って一時期、下火になっていましたよね。こうやって注目されるカードになって、盛り上がってきているのだとしたら、凄くありがたい。もっともっと有名に、メジャーにしていきたい」
山本KID徳郁さんに憧れ、総合格闘技を志した。大晦日と言えば、思い出すのは2004年。今や語り草となっている魔裟斗との試合だ。「KIDさん、魔裟斗さんの試合は、やっぱり覚えています」。あれから16年、自身が沸かせる番だ。「楽しみでしかない」。誰よりも、ワクワクしているのは自分自身かもしれない。
RIZIN.26のメーンイベント。文字通り、2020年を締めくくる一戦となる。「コロナの年だった」と振り返る堀口だが、最後はうっぷんを晴らすような快勝劇を描いている。
「デカい怪我をしてから一発目の試合、しっかりと、そしてド派手に勝ちます。それと怪我をしても選手生命も終わらないし、ベルトもまた獲れるんだよと。そんな夢をファンや子供たちに与えたいですね」
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)