NHLドラフト候補の日本人 17歳安藤優作は“八村流”で鍛錬「まずは大学で成長したい」
八村も通った登竜門で腕磨く覚悟「今はまだ体も小さい」
来年のドラフト候補にも挙がる有望株だが、指名されてもNCAA1部の強豪、ミネソタ州立大マンケート校へ進学することを決めている。NHLでプレーする選手の約3割がNCAA1部の大学で腕を磨いてからプロ入りするという統計もあり、登竜門とも言える。「今はまだ体も小さいですし、この体ではNHLに行けないと思うので、まずは大学へ行って成長してから最終的な目標に向かっていきたい」と足元を見ている。
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決断の裏には、大学バスケットボールで活躍後、米プロバスケットボール(NBA)、ウィザーズにドラフト1巡目指名された八村塁の存在もある。「八村塁選手がドラフトで指名された動画を見たりして、すごいなって思っています」。1年目から活躍し、日本のファンを沸かせた姿に将来の自分自身を重ねている。
2007年にGK福藤豊が日本選手で初めてNHLでプレーした後、続く日本選手は出ていない。日本人で初めてFWとして最高峰の舞台に立てば、大きな注目を浴びることは間違いない。「NHLで活躍することは一番の目標ですが、活躍して名前が知られて日本でもアイスホッケーがもっと注目されるようになれば」。夢の根底にある熱い想いが、前に進む原動力となっている。
(岡田 弘太郎 / Kotaro Okada)