被災地から日の丸へ― 元バスケ日本代表戦士が故郷で果たした“夢の出会い”
イベントの最後では子供たちが「夢宣言」を行った【写真:村上正広】
「イメージすることでスキルの伸び方は違う」―子供たちと交わした「半年後の約束」
「わたしの将来の夢」「未来のわたしの町をどうしたい?」、来年3月に予定されている次回指導に向けた「半年後の約束」の3つをシートに書き込み、子供たちが全員の前で宣言した。
「将来は学校の先生になってバスケを教えたい」「わたしの町をバスケが好きな人いっぱいの町にしたい」「半年後までにリバウンドを多く取れる選手になりたい」など、それぞれの「夢」を語ると、渡邉氏がシートにサイン。一人ひとりと記念撮影して、半年後の成長の約束を交わした。
「今日やった練習は僕がいたアルバルク東京はもちろん、NBAの選手も実際にやっていること。でも、まだまだ日本は世界とは差があります。ただ、どんな時もディフェンスがいることをイメージすることでスキルの伸び方は違ってくる。練習から常にイメージしながらやっていきましょう。応援しています。また3月に会いましょう」
力強い言葉に頷いた子供たち。イベント後は体育館で輪になって一緒に弁当を食べ、親睦も深めた。福島でつながれた子供と元バスケット日本代表選手は、どんな成長物語を描いていくのか。「夢」の1年間がティップオフした。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer