村田諒太、“ミドル級スーパー・スターウォーズ”に殴り込み 待ち受ける次のシナリオは
英プロモーターの見解は…「カネロ、ゴロフキン、ジェイコブスが“ビッグ3”だ」
9月の対決でドローに終わったゴロフキンとカネロは再戦に向けて動いているという。ここでジェイコブスもリングに戻り、12月16日にはカナダでWBO世界王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)対元IBF王者デビッド・レミュー(カナダ)という楽しみなタイトルマッチが行われる。
その他にも、元IBF世界スーパーウェルター級王者ジャモール・チャーロ(米国)、元WBA、WBO世界スーパーウェルター級王者デメトリアス・アンドレード(米国)、元トップアマでプロでも全勝でIBF指名挑戦者になったセルゲイ・デレビャンチェンコ(ロシア)などの強豪がズラリ。大げさではなく、今のミドル級は全階級を通じて最も層の厚いクラスの一つだ。そして2018年、これらの強豪たちの“潰し合い”が、一斉に始まりそうな気配が漂っている。村田が足を踏み入れたのはそういった世界なのだ。
「ダニエル・ジェイコブスは世界のほとんどのミドル級選手よりも一段上にいる。カネロ、ゴロフキン、ジェイコブスが“ビッグ3”だ」
11日の興行時、新たにジェイコブスと契約したばかりの英国人プロモーター、エディ・ハーン氏はミドル級戦線をこう表現した。この3人のうち、ゴロフキンとカネロが2018年の5月か9月に再戦するとすれば、ジェイコブスは他の対戦相手を探さねばならない。アリアス戦後の記者会見では、サンダース対レミューの勝者、チャーロ、アンドレード、元WBA世界ミドル級暫定王者マーティン・マレー(英国)など多くの候補が挙がったが、その中に村田の名前は含まれていなかった。