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【One Rugbyの絆】タックルのないラグビー 究極のスポーツマンシップで成り立つ「タッチラグビー」の魅力

横のつながり生まれたOne Rugby「少しずつ違うそれぞれの競技の魅力を示したい」

 コンタクトプレーのないタッチラグビーは老若男女、幅広い人々が楽しめる「ザ・ファミリースポーツという位置づけを持てるスポーツ」だと奈良さんは言う。

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「僕のオーストラリアの知り合いには、お孫さんと一緒にプレーしている方がいるんですよ。僕自身がスクールやイベントで教える中でも、2歳児からタッチラグビーのボールで遊んだり、一番上は退職なさった60代後半の方々のイベントでタッチラグビーをしたり、どの世代の方でも楽しめると肌で感じたものがあります」

 また、もちろんレフェリーはいるが、タッチをしたかされたかは、選手の良心に基づくところが大きい。白黒つかずに曖昧だという声もあるが、奈良さんは「子どもにとってすごくいいと思います」と話す。

「とにかくスポーツマンシップを求められる競技。僕のスクールで子どもに『タッチできてた?』って聞くと、素直に『できてなかった』と答えてくれます。そうすると、こちらも『ありがとう』と声掛けをする。こういうやりとりは、子どもたちの教育にすごくいいなと思います」

 日本全国にタッチラグビー協会やチームは点在するが、「まだまだ発展途上のスポーツ」だと奈良さんは言う。どうやってさらなる普及活動を続けていこうか考えていたところ、旧知の廣瀬俊朗さんから「One Rugby」への誘いがあった。「15人制のラグビーが幹だとしたら、僕らは枝みたいな感じ。枝から幹に歩み寄るのはなかなか難しいので、こういう道を作ってくれたのはうれしかったです」と話す。

「ラグビー自体が体を張るスポーツで、そのラグビーという競技をやっているだけで仲間になれる、すごく特殊なスポーツだと思うんです。One Rugbyに賛同しているそれぞれの競技は、お互い知らなかったり、知っていても繋がっていなかったり。それが今回、One Rugbyのおかげでみんなが歩み寄れる。楕円球・ラグビーの世界ではすごく革新的な動きだと思います」

 One Rugbyの活動を通じて「少しずつ違うそれぞれの競技の魅力を示して、いろいろな人が自分にあったものを選べる機会を作れるのがとても楽しみ」だという奈良さん。タッチラグビーに加え、One Rugbyを通じて、これからも多くの人に笑顔を届け続ける。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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