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球団職員は「好きを突き詰めた」集団 ロッテ名物ウグイス嬢が語る“球団の仕事図鑑”

職員は30年間で「何かに長けた人が増えた」

 1990年、当時のロッテオリオンズに谷保さんが入団してから今年で31年目。球場の放送席から眺めてきた客席のファンに関しては、層の移ろいをはっきりと感じているという。

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「お客さんの感じが一番違ってきたなというのは感じますね。(1990年頃の)当時は野球好きの男性の方が多くて、お酒飲みながらヤジを飛ばして、というのが楽しみで来てるとか(笑)。野球だけを真剣にネット裏から見るとか、そういう方が多かったんですけど、今は家族で来る方、女性同士で来る方も多いじゃないですか。

 今は本当に『球場でこれを食べよう』とか、『ストレス発散で応援しよう』とか、野球以外にも楽しめることがあるし、いろんな方がいらっしゃるようになったと思いますね。うちはまだ男性ファンの比率が多い方なんですけど、球界的にみると女性も増えて。ダンスのお姉さんたちを見て、将来踊りたいと思うちびっ子たちもいますから」

 各球団、様々なファン層に楽しんでもらう施策を考える必要が生じてきた。谷保さんが入団した頃、球団職員の数は「本当に20~30人とか」だったというが、サービスの多様化に合わせて人数も次第に増えていったという。

「今は営業部門もたくさん分かれてますし、チケットを扱う皆さんとか、飲食、商品とか、本当にそれぞれのスペシャリスト、専門にしている方がどんどん球団に入ってくるようになって。それが収益を生み出しているのだと思います」

 球団には、どんな職員が多いのだろうか。

「意外と女性の方が野球が本当に好きな方が多いです。(野球部の)マネージャーをやっていましたという方とか、球団を選んで職員になったとか。基本的にはスポーツマンだったり、明るい方は多いですかね。

 あと、何かに長けた人が増えたと思いますね。商品開発できる人だとか、データ分析もそうですし、法律に詳しい方、人事で人を見て動かせる方、資料作りがすごくうまい方とか、いろんな人がいますよね」

 谷保さんが語るように、昨年、チームのデータ分析のための「チーム戦略部」が新設されるなど、スペシャリストとして活躍する職員が増えている。ファンサービスに関しても、他球団より新しいことはできないか、それぞれが日々研究に励んでいるという。新型コロナの影響で、できるサービスが限定されている今はなおさらだ。

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