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球団職員は「好きを突き詰めた」集団 ロッテ名物ウグイス嬢が語る“球団の仕事図鑑”

野球ファンなら、プロ野球球団の職員になる夢を抱いた人も多いのではないだろうか。チケット販売、応援グッズ、スタジアムグルメ、スポンサー営業、広報など……スポットライトを浴びることはあまりないが、領域は手広い。今回は、ロッテの球団職員で、今季ウグイス嬢30年目を迎える谷保恵美さんに、球団職員の仕事の一端を教えてもらった。

ロッテでウグイス嬢を務める谷保恵美さん【写真:宮内宏哉】
ロッテでウグイス嬢を務める谷保恵美さん【写真:宮内宏哉】

今季ウグイス嬢歴30年を迎えた谷保さんが仕事の一端を語る

 野球ファンなら、プロ野球球団の職員になる夢を抱いた人も多いのではないだろうか。チケット販売、応援グッズ、スタジアムグルメ、スポンサー営業、広報など……スポットライトを浴びることはあまりないが、領域は手広い。今回は、ロッテの球団職員で、今季ウグイス嬢30年目を迎える谷保恵美さんに、球団職員の仕事の一端を教えてもらった。

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 1990年に当時のロッテオリオンズに入団し、91年から球場アナウンスを担当する谷保さん。昨年7月には担当試合が1800試合を突破。ZOZOマリンの“名物ウグイス嬢”としてファンから愛される存在であり、現在は広報業務も務める。まずは新型コロナウイルスの影響がなかった場合の、通常のナイターゲームの業務スケジュールを語ってもらった。

 出社はお昼前。1日の仕事は球場に来る記者らに向けた資料の準備から始まる。「例えば昨日までの選手の成績や先発ピッチャーの今季の成績、達成間近な記録などをお知らせする準備をします。資料を部屋のどこかに張り付けたり、コピーを用意したりですね」。

 昼過ぎには「興行ミーティング」が毎試合ごとに開催され、飲食、物販、営業など部門の代表者が一堂に会して情報交換する。人数は20~30人ほど。ここでイベントなど、1日の流れを把握するのだという。

 ミーティング後はそれぞれの持ち場につく。谷保さんは放送室で音響、ビジョンの担当らと告知内容、CMの流れるタイミング、スケジュールなどを確認。連携して円滑に試合を進められるように打ち合わせる。一発勝負、事前準備が何より重要だ。

 試合が終われば、軽く反省会。「その日ダメだったことを『ここ失敗したね』とか、『明日ここをこうしよう』とか、放送室のなかであまり遅くならない程度に軽く話し合って、(電車に間に合うよう)『さあ~急げ!』という感じです」。

 当然、試合が延長戦になれば帰りは遅くなるし、金曜日から土曜日にかけてはナイトゲーム翌日のデーゲーム、いわゆる「ナイターデー」のケースが多い。遅くに帰宅した次の日に早く出社するなど、体力勝負な面もあるのだ。

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