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ネット裏から30年 VS野茂に助っ人の奇跡…ロッテ名物ウグイス嬢の記憶に残る4戦

やっぱり一番記憶に残るのは「初めてマイクの前に座ったとき」

3.イ・スンヨプ、川上憲伸の完全試合を阻止する一撃

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中 日 012 101 200 – 7
ロッテ 000 000 010 – 1

 中日先発の川上憲伸に8回2死まで1人の走者も出せない完全試合ペースとされるも、イ・スンヨプが8号ソロをバックスクリーン左へ。結局チームの安打はこの1本だけだったが、大記録の達成を阻止した。

 谷保さん「完全試合になりそうで、『このままいくんじゃないか』という8回裏、イ・スンヨプ選手がホームランを打って。『うわ、なくなった!』っていうのと、みんなが『はあ~』って(笑)。完全試合が目の前で起こるかもしれないというのと、よかったという両方の気持ちでしたね」

4.ウグイス嬢デビュー戦、91年3月の教育リーグ

 谷保さん「試合として記憶に残るのはサヨナラゲームとかが多いんですけど、最初に2軍の試合で初めてマイクの前に座ったときの印象と光景がすごく鮮明に残っています。『やっと仕事として、アナウンスをするんだ』と。91年3月の教育リーグ、相手は大洋ホエールズだったと思います。

 ロッテ浦和球場のマイクは、スイッチをプチっと入れるタイプ。入れたらしゃべらないといけないけど、入れてはしゃべれなくて切って、入れては切ってという繰り返し。その緊張感を思い出します。一番印象に残っている試合ですね」

■谷保 恵美(たにほ・えみ)

 1966年5月11日生まれ。北海道帯広市出身。帯広三条高では野球部マネージャー。札幌大女子短大に進学後も札幌大野球部のマネージャーを務める。90年にロッテオリオンズ入社。91年から主に2軍の球場アナウンスを担当する。94年からは主に1軍本拠地を担当し、96年10月1日の近鉄25回戦以後は1試合も休むことなく連続担当を継続中。昨年7月30日のオリックス戦で担当1800試合を達成した。今季ウグイス嬢歴30年となる。右投右打。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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