リオでメダル獲得は? 竹下佳江さんが語る女子バレーボール代表の可能性
求められる「今以上の力」、21歳セッター宮下にもエール
「今回のメンバーを見るとオリンピックを初めて経験する選手がたくさんいますので、そういった中で経験値の高い選手、木村、荒木、迫田あたりがどれだけ他の選手たちを引き上げていけるのかが見どころです。3人の力は計算できる部分がありますが、今以上の力を出すことが、ロンドン以上の結果を残すことへの条件になると思います」
そしてかつて自らの定位置だったセッターについても、大役を務める21歳の宮下に対して厳しくも愛情あふれるエールを送っている。
「今年のOQT(五輪最終予選)では宮下がセッターとして上げきりました。最終予選を戦いきって五輪に臨むのは楽しみな一方で、最終予選以上の大舞台でいつものプレーができるのかなという点が課題になると思います。ただこの4年間、代表でセッターとして唯一メンバーから外れていない選手なので、培ってきた経験を生かしてバリエーションある攻撃を組み立ててほしいと思います」
銅メダル獲得メンバーと新世代の融合で、再び劇的な戦いぶりを見せられるか。1次リーグで開催国ブラジルをはじめ、ロシアや韓国、アルゼンチン、カメルーンと同組と入った日本の躍進に期待がかかる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images