【今、伝えたいこと】五輪は東京だけじゃない 「2022」北京目指す新井真季子が感じるコロナ禍
今を過ごすアスリートの決意「信じて今を生きるしかない」
周囲との関わりが希薄になっている今、改めて支え合うことの大切さを感じるとともに、コロナ禍を前向きに過ごしている。
「先のことを見ると不安はあるけど、今できることを考えると、この時間をいい時間に変えられている。ある意味、私たちは冬の競技なので、今はトレーニングの時期。来季の冬に向けて、ほかの競技に比べたらそこまで影響は出ないかなと、他の選手とは話したりします。怪我でできなかったという時期が長かったので、それと比べるとやることもあるし、トレーニングはできるし、まだまだやらなければいけないなと思っています」
なかなか先の見えない現状の中、アスリートとして伝えたいことは何か。新井は引き締まった表情でこう語ってくれた。
「先が見えないことは大きいと思うんですけど、今できることをやれば、必ず2年後の北京五輪もそうだし、状況は良くなると信じて今を生きるしかないのかなと思います」
画面越しの取材だったが、まっすぐに「今」と向き合う様子が印象的だった。2年後の“ありたい姿”を実現するため、困難な時期でもただ前を見据えて生きる。決意が、ひしひしと伝わってきた。
■新井 真季子(あらい・まきこ)
1993年6月12日生まれ、岐阜県出身。中学時代の2008年にJOCジュニアオリンピックカップで大回転準優勝、回転優勝。中学3年の夏から単身でオーストリアに渡り、4年間の留学の後に法大に入学した。2014年にFISワールドカップ初出場。所属は株式会社日本保育サービス、岐阜日野自動車スキークラブ。血液型はO型。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)