[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

【今、伝えたいこと】 頑張るサッカー部員が報われる世界へ― 大津祐樹の挑戦「現役中にできることを」

自身の高校時代について語った【写真:窪田亮】
自身の高校時代について語った【写真:窪田亮】

困難な時期を過ごす学生へ「今できることに取り組んで」

 卒業後は2008年にJ1柏入り。ドイツ、オランダでのプレーも経験し、2012年のロンドン五輪では日本の4強入りの原動力となった。飛躍を支える基礎を作り上げた高校時代の中で、特に大きな財産は仲間の存在だという。

「常に高めあいながら、ともにチームが勝つために考えながら戦えていました。ライバルもそうですが、意識高く戦える仲間たちがいた。僕はすごく周りにも恵まれていたので、環境というのは大事だな、と思いました」

 仲間と切磋琢磨する時間は何物にも代えがたいものだった。今、あの頃の自身と同じようにサッカーに励む学生の時間は、新型コロナウイルスの影響で多くが失われている。目標が奪われ、思い通りの生活が送れていない学生へ、大津が伝えたいのは「今できることに取り組んでほしい」という言葉だ。

「こういう状態でも、前向きに『今、何ができるか』を考えて取り組んでもらえるといいなと思います。できないことはできないので、そこを変えることはできないけど、自分の行動などは変えていけると思うし、今だからこそできることがある。それは僕にとっても、子どもたちにとってもそうだと思います」

 大津には、プロとして活動する中で長年持ち続けてきたテーマがある。「現役のプロサッカー選手として伝えられることは何か」。様々な制限を受ける今も、できることを考え続けている。

 今年1月には、J1柏時代にチームメートだったフランス1部マルセイユのDF酒井宏樹とともに発起人を務めるプロジェクト「Football Assist(フットボール・アシスト)」を立ち上げた。大学の公式サッカー部に所属する選手と、卒業を控えて部を引退した選手を対象とした支援で、トレーニング強化支援、備品支援、キャリア支援という3つの軸でサポートをしている。

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集