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【#キミとONETEAM】「夢や目標は自分からつかみにいくもの」―ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ・木村貴大

新型コロナウイルスの感染拡大により、昨秋のワールドカップ(W杯)で空前のブームが巻き起こったラグビー界も大きな影響を受けた。1月に開幕したトップリーグがシーズン途中で中止。1試合の観客最多動員を記録する試合も生まれるなど、W杯から続いていた盛り上がりが予期せぬ形で途絶えてしまった。

ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズに所属する木村貴大さん【写真:(c)JSRA photo by H.Nagaoka】
ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズに所属する木村貴大さん【写真:(c)JSRA photo by H.Nagaoka】

子どもたちともう一度「ONE TEAM」に―「ラグビー選手から午前9時のメッセージ」第18回

 新型コロナウイルスの感染拡大により、昨秋のワールドカップ(W杯)で空前のブームが巻き起こったラグビー界も大きな影響を受けた。1月に開幕したトップリーグがシーズン途中で中止。1試合の観客最多動員を記録する試合も生まれるなど、W杯から続いていた盛り上がりが予期せぬ形で途絶えてしまった。

【注目】現役、OB、指導者ら豪華メンバーが連日登場 ラグビー連載「#キミとONETEAM」全一覧はこちらから

 もっとプレーを見せたかった選手、プレーを見たかった子どもたち。距離が遠くなってしまったいま、「THE ANSWER」はラグビー界がもう一度、子どもたちと一つになれることを願って、「#キミとONE TEAM」と題した連載をお届けしている。

 元日本代表主将の菊谷崇さんと廣瀬俊朗さんが発起人となり、多くの現役、OB、指導者らが賛同。いま抱えている思いとともに、全国の子どもたちに向けたメッセージを送る。また、記事は連日午前9時に配信。「#きょうのトライ」として、学校が休校となっている子どもたちにきょう1日を使い、やってほしいことを提案する。

 第18回は、豊田自動織機シャトルズでプレーした後、今年からスーパーラグビーのヒト・コミュニケーションズ サンウルブズに所属する木村貴大さんだ。

 ◇ ◇ ◇

 僕は今シーズン、初めてサンウルブズの一員としてプレーをしました。オーストラリアなど海外でも試合をする中、日本での試合が一番ファンが多くて、熱狂的な人たちも多いと実感しました。本当にすごかったです。オーストラリアでの試合に比べて、何倍ものお客さんが見に来てくれていて、ここで試合ができるのは幸せだと思いました。

 新型コロナウイルスの影響の影響でシーズンは中止になってしまいましたが、これは自分の力ではどうにもできない範囲のこと。普段から、自分のできること、できないことをはっきり分けて考えているので、いまは何をすれば成長につながるのかを考えて、家でできることをやっています。

 具体的に何をしているかというと、家の近くにある山に毎朝登って、カモシカのようなバネのある脚を手に入れようと頑張っています。朝早くの山は人がいないので誰ともすれ違いません。山の上には神様がまつられているので、そこで感謝の気持ちを込めて拝んでいます。

 ラグビーができない日が来るなんて想像したこともありませんでした。だからこそ、ラグビーをしたい気持ちはとても強いです。グラウンドでボールを持って走れる日が来たら、この気持ちを爆発させたいですね。いまはそのためにグッと我慢して、燃料をたくわえる。そういう時期だと思っています。

 外で思いきり遊べずに「つまらないな」と思っている子どもたちも多いでしょう。でも、それは受け止め方次第。インターネットを使っていろいろ調べることもできますし、本から学ぶこともできます。だれかから言われるのではなく、自分で興味を引かれることや楽しいと思えることを探して、没頭してみてください。

 そして、家にいる時間が多くなったことで、日頃自分を支えてくれている家族や友達の大切さを感じているのではないかと思います。実は、僕自身がそう強く感じているんです。いまは実家で両親と過ごしていますが、僕の両親は在宅ワークのできない仕事をしているので、毎日出社。朝早くから出掛ける姿を見ると、僕が子どもの頃からずっとこうやって支えてきてくれていたんだと感謝の気持ちが沸いてきます。子どもたちにも「ありがとう」と家族に伝えてほしいですね。

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