【#キミとONETEAM】「きょうは家族に『ありがとう』と言ってみよう」―三菱重工相模原・成昂徳
「親への感謝の気持ちを忘れず、スポーツができることを当たり前だと思わずに」
家にいる時間が増えて、いつも家のことをケアしてくれている奥さんの大変さを感じ、あらためて感謝の気持ちを持っています。子どもたちもまず、ラグビー以外の家のお手伝いなど簡単なことから毎日取り組んでみてください。そして、親への感謝の気持ちを忘れず、スポーツができることを当たり前だと思わずにいてほしいですね。いまは我慢強く辛抱して、外で遊べる日が来たら、いままでのストレスを一気に発散してほしいなと思います。
僕は感謝することはすごく大事だと思っていますし、感謝という言葉と大切にしています。それを教えてくれたのは高校時代の恩師、金信男(きむ・しんなむ)先生でした。ラグビー選手にとって怪我をした時は本当につらいものです。ラグビーをしたい気持ちが強すぎてしまったり、チームから離れて個人で治療をしなければいけなかったり。こういう時にあらためてチームスポーツの魅力を感じますし、サポートしてくれた親、家族、チーム、ファンの方々には感謝の気持ちでいっぱいになります。ラグビーができない状況になったいまも、あらためてラグビーができることに感謝しています。
子どもの頃はサッカーと空手をやっていました。ラグビーを始めたのは高校から。花園ラグビー場で試合を見たのがきっかけです。コンタクトスポーツに魅力を感じていて、トライではなく、選手同士がバチバチ当たる姿に一気に感動してしまい、すぐに入部しました。僕はプロップというポジションで、最前列でスクラムを組んでいます。よく「縁の下の力持ち」と言われますが、もっと日の目を見るポジションにしたいと常に考えていますが、難しいですね(笑)。でも、またラグビーができるようになったら、必ず花を咲かせたいと思います。
【#きょうのトライ「家族に『ありがとう』と言ってみよう」】
しっかり挨拶をすることは大切ですよね。それと同じように「ありがとう」と感謝の気持ちを素直に伝えられることも大切です。多分、子どもたちは自分の親や知り合いに対して、恥ずかしがって「ありがとう」と言えないことが多いんじゃないかと思います。なので、今日は家族に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えてみてください。
■成 昂徳(そん・あんど)
1983年4月28日生まれ、兵庫県出身。大阪朝鮮高から帝京大へ進み、2006年に近鉄に入団。同年にU23日本代表候補に選ばれた。07年には近鉄のトップリーグ昇格に貢献し、09年と10年には関西代表、12年と13年にはトップリーグのオールスターに選出。14年に三菱重工相模原に移籍し、18年にはトップリーグ昇格に尽力した。ポジションはプロップ。
(次回は元日本代表の堀江恭佑さんが登場)
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)