なぜ? 新型コロナ禍でスーパーから小麦粉が消えた… 米国の外出禁止生活のリアル
暇を持て余した人々が一斉にパンを焼き始める
その奇妙な現象は、私の自宅近くのスーパーでも起きている。普段は気にすることさえない小麦粉の棚が、すっかり空っぽに。外出禁止令が出る前の3月29日に、小麦粉を求めて5つのスーパーに足を運んだものの、どこも売り切れていた。この現象は現在も続いている。
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なぜ急に小麦粉が品切れを起こしているのか。それは、人々が一斉にパンを焼き始めたからのようだ。自宅で暇を持て余した人々が、退屈しのぎにパンを作り始め、その材料の小麦粉が今、入手困難になるほど売れている。
私の妻も例外ではなく、普段はパンを焼くことのない人間だが、急に焼き始めた。友人たちも、学校が休校中で家にいる子どもたちとパンを作っているという。小麦粉が品切れになるほど、パンを焼く人が急激に増えるというのは、にわかに信じがたい。しかし、パン作りに欠かせないイーストもスーパーから姿を消したのだから、信じざるを得ないだろう。
そんな、思わぬ“ベーキング・ブーム”にあやかってか、いくつかのパン屋がインスタグラムのライブ機能を使って、“バーチャル・ベーキングクラス”を実施。人気を博しているという。こうした「ライブ機能」を使ったイベントは、今米国で話題の一つだ。