八村塁が中高生153人の前で体現した「量より質」 世界基準が凝縮された20分間「3時間いる必要ない」
米プロバスケットボール(NBA)レイカーズの八村塁が主催するプロジェクト「BLACK SAMURAI2025」が18日から愛知・名古屋のIGアリーナで行われている。本気で世界の舞台を目指す中高生のためのバスケットボールキャンプ「THE CAMP」の2日目では、八村が153人の参加者に囲まれながら普段から実践しているワークアウトを披露。全く無駄がない20分間には、世界基準の意識が凝縮されていた。

BLACK SAMURAI 2025
米プロバスケットボール(NBA)レイカーズの八村塁が主催するプロジェクト「BLACK SAMURAI2025」が18日から愛知・名古屋のIGアリーナで行われている。本気で世界の舞台を目指す中高生のためのバスケットボールキャンプ「THE CAMP」の2日目では、八村が153人の参加者に囲まれながら普段から実践しているワークアウトを披露。全く無駄がない20分間には、世界基準の意識が凝縮されていた。
全ての視線を集めながら、黙々と汗を流した。19日に行われたキャンプ2日目。アップを終えた参加者に囲まれた八村は、普段から全体練習前に実践している20分間のワークアウトをサプライズで披露した。体のバランスやフットワークを確認しながら、ハンドリング、ドリブル、シュート練習を淡々とこなしていく。息つく暇はフリースローを打つ時のみ。中高生たちは食い入るように見つめていた。
通常のボールをメディシンボールに代えてドリブルからレイアップするメニューもあったが、ほとんどは地味で基礎的な練習。それでも一つひとつの動作を疎かにせず、全てに意図を持って20分間取り組んだ八村は汗だくだった。レイカーズの元アシスタントコーチで、八村やレブロン・ジェームズらが師事するフィル・ハンディコーチは「量より質なんだ」と子どもたちに熱弁した。

NBAのレギュラーシーズンは年間82試合。プレーオフに進出すればさらに増える。長距離移動も多く、1年間戦い抜くためには効率が重要だ。短い時間でいかに目的を達成するか。「3時間体育館にいる必要はない」。やるべきことを明確にし、全ての動きに意味を持たせる。漫然とこなさず、アイドルタイムをなくせば「他の人が1時間でやることを20分でできる」とハンディコーチは力を込めた。
その後3時間近く行われたキャンプでも、ハンディコーチは中高生たちに「クイックに!」「もっと速く!」「試合と同じスピードで!」と檄を飛ばし続けた。「ゆっくりやっていたら向上しないよ。自分を追い込んで!」と鞭を打つコーチ自身も汗だく。リードアシスタントコーチとして参加した青学大の竹田謙監督も「“練習のための練習”が1つもない」と世界レベルの意識に刺激を受けていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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