「愛がなければ長続きしない」 MLB630発グリフィーJr.が日本の指導者に説いた「FUN」の大切さ

参加者のコーチ「コーチングも変えていかないと」
親が干渉しすぎないことも重要だ。「あなたがデレク・ジーターが好きだからって、子どもがアーロン・ジャッジのように構えているのに『ジーターのように構えなさい』って言っちゃダメ」とグリフィーJr.氏。通算2195安打の捕手ジェイソン・ケンドール氏も、コーチは「君を信じている。あとは任せたよ」と、捕手にゲームのコントロールを託すべきだと主張した。
レイノルズ氏も「選手たちを信じて、『君たちがプレーするんだよ』と言ってあげられるのが最高のコーチ」と同意する。12歳の息子と一緒に参加した、少年野球コーチの坂元聖さんは「昔の野球はハードでしたが、今は時代が変わってFUN。コーチングも変えていかないといけない。楽しませることがやはり大事。プロフェッショナルがそう仰るなら、僕たちも自信を持って教えられる」とうなずいた。
どんなスター選手も、最初はゼロからのスタート。「スポンサー契約も何もない。プレーしたいから始めたんだ。試合を見に来るのはママ、パパ、じいじばあばぐらい」とグリフィーJr.氏は少年時代を振り返る。いずれは挫折を経験し、金や名声といった要素もつきまとう。「しかし、この競技に対する愛がなければ長続きしない。野球は、スポーツは楽しいものであるべきだ」と、あくまで原点を忘れないでほしいと願う。
「野球はプレーさえできれば、背が低くても体が小さくても誰だって倒せる。それが他のスポーツと違うところ。大事なのはサイズではなく、中身だ」と力説したグリフィーJr.氏。「野球は多くのことを教えてくれる。チームワーク、決して諦めないこと、常に自分を信じること。数々の人生のレッスンはグラウンド外でも生きる」。野球の上達だけでなく、人としても成長できる指導を求めた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)