C.ロナウドもベイルもこう蹴っている 異色の指導者が極めた“ふかせない”シュート
この蹴り方なら「パワーのない中学生でも鋭いシュートを打てる」
この蹴り方なら、もしミートに失敗したとしても、ゴールの可能性は残る。プロの試合でもゴール前で“ダフッた”シュートが、GKの予測を裏切りゴールネットを揺するシーンをよく見かけるはずだ。
「それまではあまりダイレクトシュートにこだわりを持っていませんでした。でもこの蹴り方を取り入れ、子供たちにも指導しましたが、これならまだパワーのない中学生でも鋭いシュートを連発しています」
チャンスに必ず鋭いシュートが枠内に飛ぶ。多くの選手が、このキックを習得し、そんなシーンが頻発するようになれば、Jリーグは格段にスリリングな熱狂を生み出すはずである。(文中敬称略)
(第2回へ続く)
[指導者プロフィール]
上船利徳(うえふね・としのり)
神村学園高校、東京国際大学でプレーし、ドイツ4部のKFCユルディンゲンとプロ契約。怪我で引退するが帰国後「ファーダンサッカースクール」を起ち上げ、明治大学コーチなども経験し、25歳で神村学園がエリート人材の育成を目的として展開する「淡路島学習センター」のセンター長に就任。「キックマスター講座」も好評。
(加部 究 / Kiwamu Kabe)