うまくシュートを打ちたい中高生必見 GKを幻惑する「左45度」からの“蹴り分け方”
行列を作った選手たちも「最終的には全員がマスターしました」
奇しくも「“ふかせない”シュート」と同じく、股関節で押し出すキックだった。
「ファーサイドへは押し出すキック。ニアの場合は捻って蹴るんですが、フォームは最後の最後まで同じです。シュートを打つ前にゴールの枠とGKの位置をイメージして、あとはキックに集中します」
特にファーサイドへ会心のキックができた場合は、プロのGKでも一歩も動けないという。
「練習を始めて1週間くらいで、十分な手応えを感じました。教えてほしいと言ってきた明治大学の選手たちも、最終的には全員がマスターしました。それぞれ自分たちで、今のは正しいキック、さっきのは間違い、と判断できるようになりましたね」
上船の「キックマスター講座」は中高生たちにも大人気。開催すれば、その指導者も含めて納得の笑顔で帰途に着くという。(文中敬称略)
(第3回へ続く)
[指導者プロフィール]
上船利徳(うえふね・としのり)
神村学園高校、東京国際大学でプレーし、ドイツ4部のKFCユルディンゲンとプロ契約。怪我で引退するが帰国後「ファーダンサッカースクール」を起ち上げ、明治大学コーチなども経験し、25歳で神村学園がエリート人材の育成を目的として展開する「淡路島学習センター」のセンター長に就任。「キックマスター講座」も好評。
(加部 究 / Kiwamu Kabe)