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未だ「気合、根性」の指導現場に一石 山本由伸も輩出した古豪OB、動作解析アプリに込めた夢の一歩 子供は「つまらないと上手くならない」

大谷、山本のようなアスリートの養成機関を地元・宮崎に作ることが夢だ【写真:本人提供】
大谷、山本のようなアスリートの養成機関を地元・宮崎に作ることが夢だ【写真:本人提供】

小学生のデータ活用も重要「効率的なら楽しく継続してくれる」

 小学生にデータ活用はまだ早いという声もあるが、渡辺氏は「小さい頃からデータに触れる事は重要」と確信している。

「非効率な練習だと、上達のスピードは遅くなりますよね。逆に効率的であれば上手くなりますし、子供も楽しく継続してくれると思うんです。やっぱり、つまんないっていうのは上手くならない。

 個人的には大谷翔平さんとか、メジャーの超一流で活躍する選手の輩出に繋がることをやりたい。そういう環境を整えていきたいと考えています」

 将来思い描いている最大のゴールは「日本版IMGアカデミー」の設立。大谷、山本のような世界で活躍できるアスリートの養成機関を地元・宮崎に作ることだ。「日本人だけではなくて、ベトナムや中国などアジアでこれから一流のアスリートを目指した人が来る学校を作りたい」。野球に限定せず、スポーツ全般で考えている。

 リリースした「ForceSense」もその第一歩。「世界中の選手に活用してもらえるような日本勢のプロダクトとして、海外にどんどん発信をしていきたい。いつか山本(由伸)くんと一緒にできれば」。米国で奮闘する後輩の姿にも刺激を受けながら、夢に向かっている。

■渡辺一矢(わたなべ・かずや)

 1984年3月18日生まれ、宮崎出身の40歳。小学生から甲子園、プロ野球選手を目指し、地元の都城高校に入学。1年夏の甲子園はスタンドで応援。右ひじの故障で満足に練習できず、遊撃手として登録された3年夏は2回戦敗退だった。第一経済大に進学し、準硬式野球部で活動。卒業後は岡三証券に入社した。退職後に株式会社JPFを設立し、海外で事業展開。2015年10月にLeapMind株式会社の取締役COO就任。退任後、20年11月には株式会社NineEdgeを設立し、動画解析アプリ「ForceSense」で選手の支援を行っている。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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