「日本はスポーツを楽しむのが難しい国」 ドイツ人指導者が驚いた母国との環境差
「日本人には粘り強く、夢を守り抜く力がある」
エンゲルスが指導をしていく上でモットーとしているのは、自分が率先して楽しむことだ。
「きっとみんな僕がサッカーを好きだということは分かってくれていると思う。ジーコだって根本にはサッカーが大好きだという気持ちがある。プロの選手だって、好きで情熱を持ってなるべきなんだ」
このインタビューは、かつてエンゲルスが京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)の指揮を執っていた時に行ったものだ。実は当日の練習でも、先頭を切って選手たちとのFK合戦を勝負していた。
「日本人には粘り強く、夢を守り抜く力がある。昔、アマチュア時代に弱かった日本代表で戦った人たちが、凄く頑張ってJリーグを創った。良いことには時間がかかるんだ。とにかく日本の人たちには、できたことをポジティブに捉えて、どんどん将来を楽観視していってほしいね」
(文中敬称略)
(加部 究 / Kiwamu Kabe)