Jクラブと相互支援する日体大柏高サッカー部 怪我防ぐ「疲労度」モニタリング法とは
選手の未来をつくる、データをチームの資産に
――今後の取り組みは?
八木トレーナー「 今後の取り組みとしては、『ONE TAP SPORTS』で蓄積したデータをもとに年ごとに疲労性障害で何が多かったかを把握できるよう、トレーナー間で入力項目を検討しています。障害の種類と選手の出場時間、アスリハなどのデータを組み合わせることで、いろいろなことが見えてくるのではと期待しています。
コンディションに関する情報は、チーム内世代間でもなかなか継承されにくいんです。でも『ONE TAP SPORTS』などのツールによって、勝利につながるコンディショニングのノウハウが先輩から後輩へ受け継がれるようになってほしいです」
――チームの目標をお聞かせください。
須藤選手「今まで成し遂げられなかった全国選手権への出場と、関東プリンスリーグに参入したいと思っています」
八木トレーナー「私はトレーナーになってから今年で10年目になります。一昨年はインターハイに行きましたが、全国選手権はこれから。最後はコンディションが大事なので、そこにどうフォーカスしていくかを考えています」
根引監督「目の前の試合をひとつひとつ、勝ちにこだわって取り組んでいく。これがいま目指している全国選手権や関東プリンスリーグにつながっていくと考えています。選手に最高の時間を過ごしてもらうために、コーチングスタッフとしてこれからも努力を続けていきます」
※アスリハ アスレティックリハビリテーションを略した言葉で、外傷や障害などから競技復帰できるようになるまでに行われるリハビリテーションのこと。スポーツリハビリテーションと呼ばれることも。再びスポーツ活動を行うためには、日常生活の基本的動作を行えるようにするメディカルリハビリテーションに加え、筋力や柔軟性、持久力など競技に必要な能力の回復が不可欠となる。
(記事提供 TORCH)
https://torch-sports.jp/
(はたけ あゆみ / Ayumi Hatake)