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地元の大声援を背に強豪に挑戦 敗北も熊本・千原台が得た収穫「良い目標ができた」

全国高校総体(インターハイ)ハンドボールは5日、熊本各地で男女2回戦が行なわれた。熊本県代表の千原台は、地元の熱い声援を背に、春の全国選抜大会準優勝校の白梅学園(東京)に挑んだが、17-27で敗れ、2回戦で大会を去った。

千原台は白梅学園に17-27で敗戦【写真:山田智子】
千原台は白梅学園に17-27で敗戦【写真:山田智子】

インターハイハンドボール、地元代表の千原台は選抜準Vの白梅学園に17-27で敗れる

 全国高校総体(インターハイ)ハンドボールは5日、熊本各地で男女2回戦が行なわれた。熊本県代表の千原台は、地元の熱い声援を背に、春の全国選抜大会準優勝校の白梅学園(東京)に挑んだが、17-27で敗れ、2回戦で大会を去った。

 ワンプレーごとに響く地鳴りような歓声が、千原台セブンを後押しした。

 先制を許すが、千原台はエース・有働千春のステップシュートで反撃。序盤は一進一退の攻防が続く。しかし徐々に白梅学園の激しいプレスにミスを誘われ、劣勢に立たされる。それでも、千原台は白梅学園が得意とするサイド攻撃を止めるなどディフェンスから流れを呼び込み、山下加菜恵、米本友依、山本真智子の3連取で3点差まで詰め寄るも、終盤再び突き放され、8-13で前半を終える。

 後半にキャプテン・米本の先制点で勢いづくと、山下もカットインで続き、再び3点差まで詰め寄る。「対角のポストにつないで、2対1になった瞬間に間に飛び込んでいく戦法(鋤崎浩美監督)」で白梅学園の退場を誘うも、この数的優位のチャンスを生かすことができない。最後まで白梅学園のディフェンスを崩せず、10点差で敗れた。

 ホームの大声援に応えられなかった悔しさと、感謝がこみ上げた。両チーム最多8得点でチームを引っ張ったキャプテンの米村は、「キャプテンとしてコートの中から盛り上げて、最後までみんなの不安をかき消すような声を出せていたら……」と赤くなった目から、再びポロポロと涙をこぼした。

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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