世界ジュニア銀の奈良岡功大が4強進出 強いこだわり「シングルスは絶対勝ちたい」
精神面のタフネスも問われる最終日、残る力を振り絞って頂点へ
疲れきった身体を半分だけ起こし、1日を振り返った奈良岡の顔には、苦笑いが浮かんでいた。4回戦では、中島巧(瓊浦/長崎)と対戦。第1ゲームを21-12で取ったが、第2ゲームを19-21で取られて追いつかれた。ファイナルゲームでも相手に粘られ、21-15。疲労感を隠せないまま、準々決勝で川本拓真(埼玉栄/埼玉)と対戦。前後の鋭いフットワークを見せる川本の積極的な強打に苦しめられた。ストレートで勝ったが、21-18、25-23の接戦。第2ゲームは、6度目のマッチポイントで勝利。すぐにコート上で大の字になった。「勝って、ああ終わったと思ったら、自然となった」と振り返った。
優勝候補と目される選手は、あらゆるプレッシャーに打ち勝たなければならない。最終日の5日は、ダブルスの準決勝、シングルスの準決勝と試合が続き、勝てばそれぞれの決勝が後に続く。体力だけでなく、精神面のタフネスも問われる。シングルスの大本命として、最後のインターハイで目標の金メダルを獲得できるか。残る力を振り絞って、頂点を狙う。
◇インターハイのバドミントンは8月1日から8月5日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)