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昨年は1回戦負け 奈良の強打者が急成長の「2冠」達成、国体で「3冠目指します」

 全国高校総体(インターハイ)のボクシングは3日、宮崎市総合体育館で決勝が行われ、ミドル級では昨年1回戦負けだった仲野玲(3年=奈良・西和清陵)が3-2の判定で勝利し、選抜大会に続き頂点に立った。

昨年1回戦負けから見事な優勝を飾った仲野【写真:荒川祐史】
昨年1回戦負けから見事な優勝を飾った仲野【写真:荒川祐史】

インターハイボクシング、ミドル級は仲野が選抜に続いて2冠

 全国高校総体(インターハイ)のボクシングは3日、宮崎市総合体育館で決勝が行われ、ミドル級では昨年1回戦負けだった仲野玲(3年=奈良・西和清陵)が3-2の判定で勝利し、選抜大会に続き頂点に立った。

 最重量級での迫力ある打ち合いを制し、頂点に立った。仲野は「嬉しいです。インターハイは目標にしてきたタイトルなので、必ず取りたいと思っていました」と笑顔で大粒の汗をぬぐった。

 172センチとミドル級では小柄。1年前はウエルター級で出場したが、1回戦負けだった。課題はスタミナ。体力づくりのために、奈良・王寺工高監督で、村田諒太を指導した経験もある高見公明氏の下で徹底的に走りこんできた。

 その成果もあり選抜大会も優勝し、一気に2冠を達成した。「やっぱりミドル級があっていると思いました」と笑顔だった。

 1984年のロス五輪で監督を務めた高見氏も「今まで見てきた選手には、あまりいなかったタイプ。技術よりもパワーがある。海外での経験も積んで、日本の選手には怖さを感じなくなったみたいです」と目を細めた。

 国体では「3冠を目指します」と力強く宣言。遅咲きのハードパンチャーの素質が開花した。

◇インターハイのボクシングは7月29日から8月3日までの熱戦が終了。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)

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