半年前まで営業マン 名門・東福岡率いる新米監督の挑戦「何も教えられないけれど…」
29歳で引き受けた名門の監督「プレッシャーはあります」
同校ボクシング部出身。立大でもボクシングを続け、教員免許も取得していた。だが、ブランクの中で、いきなり名門・東福岡の監督を引き受けるプレッシャーは並大抵のものではなかった。
「プレッシャーはありますし、大変なことだらけです。ただ毎日楽しい。生徒が成長していく姿を見られるのはやりがいがある。少しでも選手が育つ手伝いができればという思いです」
29歳の新米監督は現在はボクシングの知識を得るために、寝食の時間を削って勉強の日々。周囲のサポートにも感謝しながら、ミットを持ち生徒のパンチを受ける日々は充実感で一杯だ。「まだ技術的なことは何も教えられないが、私生活の部分では教えられることがあります。それが必ずボクシングにもつながってくる」と力を込める。
高校時代はインターハイ8強が最高だった福岡監督。決勝のリングに上がる教え子には「思い切りリングで出しきって欲しい」と優しい視線を送った。
◇インターハイのボクシングは7月29日から8月3日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)