[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

ふたば未来学園、準決勝敗退も垣間見せた「富岡魂」 憧れ桃田賢斗ら先輩から継承

全国高校総体(インターハイ)のバドミントンは2日、熊本・八代トヨオカ地建アリーナで行われ、男子団体戦のふたば未来学園(福島)は準決勝で聖ウルスラ英智(宮城)に1-3で敗れて3位となった。2年ぶりの日本一には届かなかったが、前身の富岡高時代から受け継ぐ「富岡魂」を掲げて奮闘。3日からの個人戦で巻き返しを図る。

3位となった男子団体戦のふたば未来学園【写真:荒川祐史】
3位となった男子団体戦のふたば未来学園【写真:荒川祐史】

準決勝で聖ウルスラ英智に敗北で3位、2年ぶり日本一ならず

 全国高校総体(インターハイ)のバドミントンは2日、熊本・八代トヨオカ地建アリーナで行われ、男子団体戦のふたば未来学園(福島)は準決勝で聖ウルスラ英智(宮城)に1-3で敗れて3位となった。2年ぶりの日本一には届かなかったが、前身の富岡高時代から受け継ぐ「富岡魂」を掲げて奮闘。3日からの個人戦で巻き返しを図る。

 1-2と後がない状況で迎えた第4試合。ふたば未来学園・稲光翔太郎(2年)が返したシャトルはネットに阻まれた。準決勝敗退が決定。整列でスタンドを向いた選手たちは、胸を張って一礼した。1日の3回戦で昨年覇者の埼玉栄を撃破したが、主将の後藤サン(3年)は「全てを使い果たしてしまった。そこを超えれば優勝できると思っていた。今日は昨日ほどの勢いがなかった」と悔やんだ。

 前身の富岡高から続く伝統は失わなかった。日本代表の桃田賢斗(NTT東日本)も同校出身。後藤は「先輩たちから代々続いているのは、強い気持ち。諦めない心」と、OBでもある星大智監督から言い聞かされてきた。スタンドに掲げられたのは「富岡魂」と記された大きな部旗。持ち運ぶ際は絶対に地面につけてはならない。普段の練習から体育館に掛けて意識付けする大切な精神だ。

 部員たちにとって桃田は憧れの存在。2年前のインターハイ直前には、一緒に練習する機会があった。シャトルをわざとネットに当てて、相手コートに落とすネットインを何回連続できるかという勝負をした。1回目に成功した後藤。桃田から「やるね!」と褒めてもらったが、大先輩は何度も成功させた。

 失点のリスクが大きいため、試合では使わない技だが、技術の高さに驚かされた。「頻繁にできるもんじゃない。凄かった。それだけ練習をされているということ」。部員はYoutubeで先輩の技を研究。7月のジャパンオープン優勝で涙を流した桃田に対し、後藤は「凄く励みになります。感謝の気持ちを忘れない人。素晴らしい方だなって思います」と尊敬している。

 3日から個人戦が始まる。「くよくよしている人がいたら声をかけて、目標を見失わないようにさせたい」。受け継がれる「富岡魂」で戦い抜く。

◇インターハイのバドミントンは8月1日から8月5日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集