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福岡第一が3年ぶりインハイV 最多得点のPG河村勇輝「目標は2冠。これを通過点に」

全国高校総体(インターハイ)のバスケットボール競技は、2日にサンアリーナせんだいで最終日を迎え、男子決勝は、福岡第一(福岡)が107-59で北陸(福井)を破り、3年ぶり3度目の優勝を飾った。

チーム最多の得点を挙げた、ポイントガードを務める河村勇輝【写真:平野貴也】
チーム最多の得点を挙げた、ポイントガードを務める河村勇輝【写真:平野貴也】

北陸を破り3度目の優勝、堅守速攻をけん引した河村「素直に嬉しいですね」

 全国高校総体(インターハイ)のバスケットボール競技は、2日にサンアリーナせんだいで最終日を迎え、男子決勝は、福岡第一(福岡)が107-59で北陸(福井)を破り、3年ぶり3度目の優勝を飾った。

 福岡第一でチーム最多の得点を挙げたのは、ポイントガードを務める河村勇輝(3年)。得意の高速ドライブで会場を沸かせ、攻撃の起点となってアシストをするだけでなく、自らもゴールへ切り込んで得点を挙げた。前日に行った準決勝までは、慎重になっていた部分があったという。決勝に進出したチームが所属する都道府県には、冬の日本一決定戦である全国高校選手権(ウインターカップ)の出場枠が与えられるためだ。

 しかし、決勝は「準決勝までは、自分はギアを上げている感じじゃなかった。井手口孝コーチからも『今日はMAXで行け』と言われていたし、チームメイトには『今日は前半から飛ばしていくので、ついてきて』と言っていた」と話したとおり、チームスタイルである堅守速攻のけん引役として、高速アタックを仕掛けた。

 この大会のタイトルは、どうしてもほしかった。1年次は、先輩からポジションを取り切れず、プレータイムが短かった。1年の冬にブレイクし、2年次には主力となっていたが、同時期に活動していた世代別日本代表に招集されたため、インターハイに出場することができなかった。2年の冬にウインターカップは制したが、この大会のタイトルだけは、持っていなかったからだ。

「素直に嬉しいですね」

 表彰式、閉会式、記念写真撮影と試合後に長い時間を経たこともあるのだろうが、河村は、安堵の表情を浮かべた。

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