桐光学園Vを支えた、たった1人の女子マネ 咲いた笑顔「皆と頑張ってきて良かった」
ピッチに視線を向けた瞬間、生まれた劇的ゴール「ちょっと信じられませんでした」
それが、後半アディショナルタイムに決勝点が決まった時は、なぜか違った。延長戦突入後に向けてベンチの準備を終えてピッチに視線を向けた瞬間、FW神田洸樹(3年)の劇的ゴールが生まれた。ほぼ同時に試合終了を告げるホイッスルが鳴り響く。喜びを爆発させる周囲の横で、マネージャーは少し不思議そうな表情を浮かべていた。
「ちょっと信じられませんでした。試合が終わった瞬間は日本一になったという実感があまりなかったけど、だんだん嬉しい気持ちがこみ上げてきました。みんなと頑張ってきて本当に良かったです」
サッカーの神様からのご褒美だったのかもしれない。黙々とこなす仕事中には見ることのできない満面の笑みが、沖縄の太陽の下で咲き誇った。
◇インターハイのサッカーは7月26日から8月1日まで熱戦が繰り広げられた。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)