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1年前は3回戦敗退も、転級して「2冠」へあと2勝… 選抜王者の快進撃再び

全国高校総体(インターハイ)のボクシングは1日、宮崎市総合体育館で各階級の準々決勝が行われ、バンタム級では選抜大会との2冠を狙う松本敬人(3年=愛媛・松山工)が、判定勝ちでベスト4進出を決めた。

判定勝ちでベスト4進出を決めた松本敬人【写真:角野敬介】
判定勝ちでベスト4進出を決めた松本敬人【写真:角野敬介】

インターハイボクシング、バンタム級準々決勝は選抜Vの松本が4強

 全国高校総体(インターハイ)のボクシングは1日、宮崎市総合体育館で各階級の準々決勝が行われ、バンタム級では選抜大会との2冠を狙う松本敬人(3年=愛媛・松山工)が、判定勝ちでベスト4進出を決めた。

 急成長ぶりに本人の実感が追いついていない。第1シードで臨んでいる松本が完勝で4強入り。試合後は「ホッとしてます」と胸をなで下ろしていた。

 3月の選抜大会で優勝。一躍脚光を浴び、今大会も第1シード。だが計り知れない重圧に押しつぶされそうになっていた。「プレッシャーは感じています。いつもの全国大会とは違う。第1シードということは勝って当たり前、という目で見られますよね…」。なんとも弱気だが、それも仕方ない。

 選抜大会で頂点に立つまで、主要大会ではベスト16が最高。昨年のインターハイも3回戦で敗れていた。転機は階級変更だ。

 選抜大会から2階級上げて、バンタム級(56キロ以下)へと移った。ライトフライ級(49キロ以下)と比べると、リミットでは実に7キロ増だったが、「減量が楽になって」(松本)快進撃が始まった。

 バンタム級では小柄で、相手は自分よりも大きい選手ばかり。「パンチ力のある選手ばかりです」とビビるが、「スピードで勝負できる」と活路を見出した。

 将来について、プロは?と聞くと「それはちょっと…」と松本。決してエリートコースを歩んできたわけではない3年生は「1戦1戦頑張るだけです」と控えめに意気込んだ。

◇インターハイのボクシングは7月29日から8月3日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)

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