“令和の怪物”堤麗斗、4冠目へ4強入りも「今日はダメでした」 試合後は即練習
全国高校総体(インターハイ)のボクシングは1日、宮崎市総合体育館で各階級の準々決勝が行われ、ライト級では高校No.1の呼び声高い堤麗斗(2年=千葉・習志野)が、ジャッジ5人がフルマークをつける、貫録のポイント差で準決勝進出を果たした。
インターハイボクシング、ライト級準々決勝では堤がフルマーク判定勝ち
全国高校総体(インターハイ)のボクシングは1日、宮崎市総合体育館で各階級の準々決勝が行われ、ライト級では高校No.1の呼び声高い堤麗斗(2年=千葉・習志野)が、ジャッジ5人がフルマークをつける、貫録のポイント差で準決勝進出を果たした。
思わずこぼれたのは苦笑いだった。試合終了後、ヘッドギアを脱いだ堤はなんとも言えない表情で笑った。「今日はダメでした。また気持ちが入り過ぎてしまいました」。明確なポイント差をつけての快勝だったが、まるで敗者の弁だった。
3回戦では「今大会最大の山」と見ていた染谷將敬(3年=東京・駿台学園高)を撃破。山を越えたことで、エアポケットのような状態に入ってしまったようだ。「昨日は冷静に戦えましたが、今日はまた気持ちが入り過ぎてしまった」と分析。関茂峰和監督も「丁寧さを欠いていた。うまくいかなくてイライラしていましたね」と指摘した。
そうはいってもフルマークの判定勝ち。兄に東京五輪の金メダル候補で高校6冠の駿斗(東洋大)を持ち、自身も1年で高校3冠。パリ五輪を目指す“新世代の怪物”は自身に厳しい。