「勉強は自分で時間を作ればできる」 生徒主体で4年ぶりインハイ出場、高崎女子バレー部が貫く文武両道

目標だったインハイ出場を決め、大会後に受験勉強へシフトすることを決断
山口さんは春高予選を待たず、インターハイ後に部活から受験勉強へシフト。秋の国スポ(国民スポーツ大会)の選抜チームにも選ばれていたが辞退した。
「すごく悩みましたが、卒業後の進路を考えると、インハイ後に学業1本に切り替える時期だと判断しました。決断できたのは、目標だったインハイ出場を決められたことが大きい。最後の大会では力まず、緊張せず、楽しんでプレーするのが目標。これまでやってきたことを出し切る気持ちで臨み、1勝に貢献できるようにやります」
キャプテンの加藤さんも「バレーボールは高女で終わり」と決めている。「本大会の目標はベスト8。予選から1試合1試合をしっかり戦い、勝ち切っていきたいです」。

2017年に石原監督が着任した頃のチームは、“追いつけないから無理をしない”という姿勢が目立ち、最後までボールに食らいつくような泥臭さに欠けていたと言う。「ここで頑張ることで次につながる」。石原監督は生徒たちに言い続けた。
38年ぶりのインターハイ出場を決めたのは、それからわずか2年後のこと。生徒たちはみるみる変化していった。
「今の子たちには上手くなるために吸収しよう、という姿勢があります。そうなったのは、先輩たちの姿勢を見ながら成長し、さらには超えていこうという気持ちが生まれたからでしょう。やはり受け継がれてきたものが大きいと感じます」(石原監督)
この日見た、体育館の壁に貼られた部員が作成した白い大きな紙。そこには「迷わずに最後までやりきる!!」の言葉が、一際大きな赤い文字で書き込まれていた。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)
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