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「勉強は自分で時間を作ればできる」 生徒主体で4年ぶりインハイ出場、高崎女子バレー部が貫く文武両道

キャプテンの加藤瑞規さん【写真:荒川祐史】
キャプテンの加藤瑞規さん【写真:荒川祐史】

体育館の壁に貼った、生徒同士で決めた行動指針

 生徒たちは大会が終わるごとにミーティングを開き、次に向けて「競技成績目標」を決める。そして、ポジションごとの「技術面」や「メンタル面」の課題のほか、「健康」「生活」「学習面」に渡り、行動指針を細かく決める。それをA3サイズの白い紙に書き写し、いつでも目に入るよう体育館の壁に貼っている。

「練習内容を自分たちで考えるので、克服したいところ、苦手なところを重点的に取り組めます」とは、キャプテンの加藤瑞規さん(3年)。「練習時間が短いからこそ、個々が少ない練習回数のなかでどれだけできるのかを自覚して、練習内容を決めたり、ダラダラしないで取り組めたりできます。それが高女の強みです」。

 もちろん、生徒たちのなかでは「学業優先か部活優先か」の悩みは尽きない。「大会前とテストの時期が重なることが多く、練習を長くやりたい気持ちもテストでいい点を取りたい気持ちもあり、どちらに力を入れるかすごく悩みます」と加藤さんは言う。

限られた時間のなかで学業と部活の両立を目指す【写真:荒川祐史】
限られた時間のなかで学業と部活の両立を目指す【写真:荒川祐史】

「それでも大会前は朝走ったり、自主練をしたりと、常にバレーを優先しています。バレーの練習は体育館でしかできないけれど、勉強は自分で時間を作ればできる。授業中は寝ないで、分からないことは明確にする、遠征の移動時間は勉強に充てるなど、効率的に取り組んでいます」

 副キャプテンの山口凛さん(3年)も、両立に苦戦したと話す1人。本人曰く「勉強は詰め込み型(笑)」。学業の成績に悩んだ時は、先輩たちの励ましやアドバイスに助けられた。

「バレー部では学年を超える繋がりがあり、それが辛いなかでも練習を続けようというポイントになりました。ここにきて試合での体力もつき、朝練できつい走り込みを頑張った成果がしっかり出ていると感じています」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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