男子3000m障害で日本高校新の快挙! 佐久長聖3年生・永原颯磨が8分32秒12「走ってみて狙おうと…」
陸上の全国高校総体(インターハイ)最終日は6日、札幌市厚別公園競技場で男子3000メートル障害決勝が行われ、佐久長聖(長野)の永原颯磨(3年)が8分32秒12で自身が持つ日本高校記録を更新し、初優勝を飾った。玉野光南(岡山)の黒田然(3年)が8分40秒71で2位、佐久長聖の遠藤大成(3年)が8分45秒47で3位だった。
陸上インターハイ最終日・男子3000メートル障害決勝
陸上の全国高校総体(インターハイ)最終日は6日、札幌市厚別公園競技場で男子3000メートル障害決勝が行われ、佐久長聖(長野)の永原颯磨(3年)が8分32秒12で自身が持つ日本高校記録を更新し、初優勝を飾った。玉野光南(岡山)の黒田然(3年)が8分40秒71で2位、佐久長聖の遠藤大成(3年)が8分45秒47で3位だった。
雨上がりの涼しい気候に後押しされ、永原が快挙をやってのけた。スタートから積極的に飛ばし、独り旅に。周回を重ねても勢いは落ちることなく、ハードルや水濠の障害をテンポ良く越えていく。独走状態で飛び込んだフィニッシュのタイムは8分32秒12。自身が持っていた従来の日本高校記録を4秒近く更新してみせた。
昨年、準優勝に終わっていた永原は「悔しさがあったし、インターハイの3000メートル障害にかけてきた。記録更新より確実に優勝するという気持ちが大きかったです」と喜びを口にし、タイムについては「今日は(気候の)条件、コンディションに恵まれた。記録は走ってみて狙おうという気持ちでいました」と振り返った。
「陸上を始める姉のついでみたいな感じ」で小学1年生から一緒に陸上を始めた。以来、長距離を走って来たが、高校で中学時代にはなかった3000メートル障害に出会った。活躍する先輩の姿に憧れ、実際にやってみると障害を跳びながら長距離を走る種目に魅了され、2年半、この種目を大切に打ち込んできた。
日本高校新を出してなお、本人に慢心はない。「(記録は)素直に嬉しいけど、ここで満足するのではなく、こういう大きな舞台で勝ち切り、記録を出したことを自信につなげたい。前年の全国高校駅伝で準優勝で悔しい気持ちを味わっているので、駅伝シーズンに向けて気持ちを切り替えていきたい」と早くも先を見据えた。
(THE ANSWER編集部)