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文武両道に憧れ、名門・仙台一から陸上で全国2位 登下校の電車で英単語を覚えた千葉史織の青春

高い次元でこなした文武両道「どっちかを捨てて絞った時に…」

 練習は週5日。1日2時間と短く、自分の創意工夫で両立することが仙台一陸上部の伝統にある。そんな中で実力を伸ばしながら、成績も学年上位と学業優秀。その秘訣は登下校中の習慣にある。家が遠く、通学に1時間かかる電車内で英単語を覚えたり、課題をこなしたり、時間を有効活用する。

 勉強と部活、それもどちらも高い次元でこなした文武両道。「どっちかを捨てて絞った時に、その一つがダメだったら自分を保つ術がなくなる気がする」。だから、時には2つが相互に心の逃げ場にもなり、ここまでやって来ることができた。

 勉強について「もう習慣づいているところがあるので、特に意識したりはしないけど、周りも受験生。勉強の質を考えることも多くて刺激になる。ただ、インターハイまでは大会に集中すると決めて勉強をセーブして、今回はバランスを考えてやってきました」と明かす。

 そんな道のりを振り返り、千葉は少しだけ胸を張った。

「私自身、一高で得られたものとして、目標だったタイムを出して、全国の大舞台で2位になれて、勉強も考えながら取り組んだ。一高はやっぱり勉強だけじゃないし、さまざまなことにチャレンジする校風の中で、私もやりたいことをしっかりと突き詰めていけたと思います」

 今後、受験か推薦かは未定だが、大学でも競技を続ける予定。仙台一で二兎を追った青春をさらに上のステージで花開かせる。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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