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【競泳】萩野公介先輩へ「力届けられたら」 作新学院・遠藤光、1500m自で大接戦の全国初V

全国高校総体(インターハイ)の競泳(日本ガイシアリーナ)第3日は19日、男子1500メートル自由形決勝で遠藤光(3年=作新学院)が15分18秒95で全国大会初優勝を飾った。

男子1500メートル自由形で全国大会初優勝を飾った遠藤光(3年=作新学院)【写真:荒川祐史】
男子1500メートル自由形で全国大会初優勝を飾った遠藤光(3年=作新学院)【写真:荒川祐史】

インターハイ第3日、3位に10秒以上つける死闘制す「母に金メダルかけたい」

 全国高校総体(インターハイ)の競泳(日本ガイシアリーナ)第3日は19日、男子1500メートル自由形決勝で遠藤光(3年=作新学院)が15分18秒95で全国大会初優勝を飾った。

 15分に及ぶマラソンレースを大接戦の末に制した。2レーンの遠藤は隣を泳ぐ3レーンの菖池竜輝(3年=報徳学園)と抜け出し、中盤から2人のマッチレース。「前に出ていないと勝てない相手。自分の泳ぎに意識しながらも隣も意識した」と状況を見極めながら、終盤はリードを少しつけながら泳いだ。ラスト50メートルも激しいマッチレースとなったが、0秒27振り切った。

 3位に10秒以上をつける死闘。「最後はかなりキツかったけど、最後のインターハイで1位を獲ることを目標に1年間やってきたのでうれしい。母に金メダルをかけてあげたかった」と初めて掴んだ全国大会Vに笑みがこぼれた。自由形長距離は県内には競り合う相手がおらず、難しい環境だったが、常に隣にライバルがいることを思い、高い意識で取り組んできたことが生きた。

 作新学院といえば、リオデジャネイロ五輪400メートル個人メドレー金メダリスト・萩野公介(ブリヂストン)の母校でもある。地元出身で、偉大な先輩がいたことが進学の理由の一つになったという。「萩野さんのことはずっと応援していたし、作新の後輩として力が届けられたらうれしい」と遠藤。世界の舞台で活躍する憧れの大先輩へ届ける、立派な勇姿だった。

 ◇インターハイの競泳は17日から4日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

(THE ANSWER編集部)

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