【競泳】中京大中京・石川愼之助「オレ、カッコイイ~?」 “あったかい”地元で200mバタV
全国高校総体(インターハイ)の競泳(日本ガイシアリーナ)第2日は18日、男子200メートルバタフライで石川愼之助(3年=中京大中京)が自己ベストを大幅に更新する1分57秒79で優勝した。
インターハイ、場内インタビューで喝采「愛知県、あったかいなあ」
全国高校総体(インターハイ)の競泳(日本ガイシアリーナ)第2日は18日、男子200メートルバタフライで石川愼之助(3年=中京大中京)が自己ベストを大幅に更新する1分57秒79で優勝した。
自分が一番びっくりの優勝だった。石川は前半から力強く飛び出すと、そのまま危なげなく逃げ切った。予選でマークした自己ベストをさらに1秒以上更新する快記録。大会前の自己ベストは2分0秒台で一気にタイムを縮めた。レース後は「この種目の優勝は正直、狙っていなかった。100にいい感じでつなげられればと思っていたけど、まさかこんなタイムで優勝できるなんて思っていなかった。すっげーうれしいです」と目を丸くしながら、笑みをこぼした。
100メートルの強化が躍進につながった。「自分の中では100、200の(順番の)位置づけでやっていた。100の滑らかさを求めてやってきた」。100メートルを入念に泳ぎを見直していたが、本職のレースを前に早くも成果が出た格好だ。「200と100は全くの別物。100ではどのくらい出るかはわからないけど、自信になります」と胸を張った。
名門・中京大中京の主将だ。「勉強ができる方じゃないし、頼りないキャプテンだと思う」と笑うが、チームに対する思いは熱い。「団体が弱くなったと言われているけど、個人で活躍して貢献したい。戦っている姿勢を示していければいい」。プレッシャーを力に変えることができるという強心臓は、大舞台で力を存分に発揮してみせた。
地元・愛知で行われる今大会。レース後の場内インタビューでは地元を盛り上げたいと語っていたことを振られ、「オレ、カッコイイ~?」と場内に呼びかけ、喝采を浴びる場面も。プール内外で盛り上げた石川は「愛知県、あったかいなあって思いました」と笑った。熱い声援を背に、さらに地元を盛り上げる。
◇インターハイの競泳は17日から4日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(THE ANSWER編集部)