【サッカー】7日間で6試合も… 敵か味方か、暑熱対策の特殊な時間配分 「クーリングブレイク」も
試合の流れを左右する傾向も、準決&決勝も中断タイムの活用法が重要に?
一方、優勢に立ったチームが流れを切られてしまう、守勢に回ったチームが問題解決の意思を統一するタイミングを得てペースをばん回するというケースが目立つ印象もある。昌平の藤島崇之監督は「今日は(後半、相手の大津高のペースのときにクーリングブレイクになり)ラッキーだったなと思う。まだ選手の力が足りないので、選手が(頭の中を)リセットできて、確認し合えるのは、すごく良い。本来は、プレーの中で修正できないといけないし、そうすることを求めているけど、そこも上手く活用するのが、今大会はありかなと思う」と中断を利用した意思統一の効果を語った。
真夏の連戦で、体温に近い気温が記録されることも少なくない状況だ。今後については、ナイター開催等により抜本的な改革も議論されるべきところだが、現状で、選手のコンディションを安定させるためには、休憩や給水があるに越したことはない。ただ、15分間隔で途切れる試合形式は珍しく、試合の流れを左右する傾向があるのは否めない。準決勝、決勝でも、中断タイムの活用法は重要になるかもしれない。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)