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【バスケ】創部5年目で初優勝、開志国際の偉業の裏にある悔しさ 「自分らの代は全部勝ちたい」

昨年の悔しさを知る3年生が躍動

 第4Pの開始1分にバトゥマニ・クリバリ(2年)が退場となると、流れは開志国際に傾く。中部大第一の常田コーチは「4ファウルになった時に交代しようと思ったが、クリバリが『やりたい』と言ったので代えなかった。選手には『普段通り』と言っていたが、自分が普段と違うことをしてしまった。勝負を焦った」と悔やんだ。

 開志国際は和田のファストブレイクや、「ずっと自分が迷惑かけていて、ここでやらないといけないと思い切って打ちました」という小池の3Pシュートなどでリードを広げる。

 ワンプレーごとに響く地鳴りのような地元の大声援を背に、中部大第一も最後まで食らいついたが、開志国際はファストブレイクでとどめを刺し、最終スコア66-55でタイムアップ。開志国際が創部5年目にして、インターハイ初優勝を飾った。

 主将の小池は「大会通してチーム力が上がってきた。準々決勝までは下級生に助けてもらって上がってこれたんですが、3年生を集めて、『自分たちが引っ張っていこう』と話をしました。準決勝、決勝で、その成果が出たので良かった」

 小池が15得点、小栗12得点、和田18得点と3年生が揃って2桁得点をマーク。小池は「昨年は帝京長岡さんに負けて、全国に出られなかったので、自分たちの代は全部勝ちたいと取り組んできた。このインターハイは帝京長岡さんの思いもぶつけようと思っていた」と振り返った。昨年全国を逃した悔しさを味わった3年生が初の頂点に導いた。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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