中学時代はオール5も経験 早大本庄3年生・森田陽樹の心がけ「授業中に寝ない」の効果
オンオフ切り替えの手段が勉強&部活「ゲームや音楽ではない」
勉強をすることで、部活に生きることは「きっとあると思います」と言う。
「やっぱり、オンとオフの切り替えが凄くはっきりできるのが勉強。部活をずっとやっていても疲れてしまう時もあるし、勉強も勉強で疲れてしまう時もある。両方を頑張ることで、2つを良い具合に力を高められるかなって」
普通の高校生なら“切り替え”の手段として、部活以外はゲームや音楽に没頭したっていい。しかし、森田は「中学時代に全中に出られず、早大本庄でインターハイに出たいと思って来た。だから、ゲームや音楽ではなく、部活と勉強と決めている」と明かす。
強い覚悟で両立に励み、辿り着いたのが、この夏のインターハイ。
実は、早大本庄陸上部で400メートル障害をしていた2つ上の兄で、現在は早大の創造理工学部に2年生として通う浩紳さんが高3夏、コロナ禍でインターハイが開催されず、目指すことすらできなかった舞台でもあった。
「兄も徳島まで応援に来てくれたし、いろんな先輩方も来てくれた。そういう部分でも、エンジの『W』がインターハイで見せられて凄く嬉しかったです」
卒業後は早大に内部進学し、競技を継続する予定。理系学部を希望している。「大学も2つのバランスを取りながら、自分を高めていきたい」と森田。学び舎を「都の西北」に移しても、文武両道の日々は続く。
(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)